At Last! 載りました!!
BOSSANOVA CASSANOVA NEWS!
あの「レコードコレクターズ」誌((株)ミュージックマガジン社)が「シティポップ 1973-2019 8月増刊号」を2019年8月に発行しました。その中に自分らも信じられませんが、BOSSANOVA CASSANOVAにスポットライトを当てて頂きました。
日本のミュージシャンならば知らない人はいない「レコードコレクターズ」は二人にとっても大切な愛読書であり、いつかは取り上げてもらえたらなな夢でもありました。まさか自分らのようなものが由緒ある貴誌に取り上げてもらうとは思いもよらずで、併せて憧れのシティポップの諸先輩方々と同じに認めてもらえた事に嬉しさを二人とも隠しきれません。音楽活動を辞めずに来て良かったです(笑)
本来であれば、思いのたけをドカンジャンバーン!とここに記したいところですが、自分らが記すよりも第三者の方に記していただく方が説得力の増し方は雲底の差だと思うので割愛します。貴誌の評論を抜粋させて頂きます。
この度は、レコードコレクターズ様 本当にありがとうございます!!!
『BOSSANOVA CASSANOVA「NATURAL」』
200P掲載 ビクター VICL60051[1997.7.24]
田村庄一と吉澤秀人によるポップスユニット5thアルバム。
彼らの音楽性はお洒落でメロウなポップスという出で立ちで、ともすればJポップとも括られそうなある種の軽薄さを孕んでおり70~80年代にはない新時代的なあり方を示している。
90年代シティポップを説明する上では欠かせないユニットであるのは間違いないが、古典的なAOR、シティポップリスナーからすると評価が分かれるところかもしれない。
その点、1st、2ndといった初期作はシティポップ度数が高い。
本作はシティポップとJポップの配分が5:5になり彼らの芸風が固まった頃のアルバムで、初期作も良いがやはり彼らといえばこの狭間を行く音楽性なのだと感じる。
本作に限らず彼らのアルバムは、たとえば疾走感のあるロックナンバーや弾き語り風でも、その圧倒的楽曲センスと巧みな演奏力で地力の強さをアピールし、
そして根っこではコンテンポラリー音楽への敬意を忘れず”寄せて”きている。
捨て曲はまったくない。
(ハタ)
「CITY POPとは」
70年代の日本で作られるようになった都会的で洗練されたポップソング。都会的生活者の価値観や感情を歌う新しい音楽。それらは”シティポップ” と呼ばれた。歌謡曲とは違う自作自演を主体とした楽曲は、まず”ニューミュージック”と呼ばれたが、その内実はフォークもロックもいっしょくただった。∴ そのカテゴリーには収まらない
「米英ロックやソウルの動きを敏感に察知する洋楽的なセンスを持ったミュージシャン達を差別化する意味で生まれた言葉・ジャンル」と言える。
”シティポップ”は90年代~2000年代を通じて再評価が進んだ。日本の音楽をかけて踊る、和物DJの間でもすでに定番化している名曲は何曲も存在し、その楽曲が収録されたアナログ盤は中古盤が高価でやりとりされる光景も定着し久しい。
同時に2010年代から顕著になってきた事だが、日本の若世代バンドやミュージシャンの音楽が”シティポップ”と呼ばれて熱い視線を集める現象も起こる。70~80’s シティポップを再評価し、そこから明確に影響を受けた若いバンドが目立ってきたのと共に現在の都市の生活を歌う作品なども”シティポップ”と呼称されるようになっている。
ここ数年は海外から”シティポップ”を新鮮なものとして捉え、レコードを求める動きも活発化。動画サイトに上げられたそれらの音源に英語や中国語などのコメントばかりがつくのも最近では珍しくない。海外レーベルから日本のシティポップがリリースされるケースもある。
若い世代や海外からも熱い注目を集めるシティポップを新たに捉え直そうという意図で2018年「レコードコレクターズ」誌はシティポップを二度特集した。大変な好評を頂き、新たにまとめたのが、増刊「シティポップ 1973-2019」である。
インターネットの動向を見ても日本のシティポップに対する国内外の関心はますます高まっているように感じられる。そんな中、本書は入門用にも、また、深く分け入るガイドにも最適の決定版である。